「なんか今回マツエクのモチ悪いな…」 そんな風に思ったことありませんか??
毎月お金をかけて時間を作ってサロンに行ってつけるマツエク。
持ちは長いほうが当然いいですよね。
今日は、技術者としてモチを良くする為に絶対譲れないポイントと、お客様に伝えるべきポイントをご紹介します。
そもそもマツエクの持ちってどのくらい??
まず最初に、「まつげエクステのもちってどれぐらい?」と疑問に思ったことはありませんか?
まつげを長くしたり、カールをつけたり、目元を魅力的に見せてくれるマツエク。
一般的にまつげエクステの持続期間は、つける本数にもよりますが、キレイな状態をキープできるのは大体2週間と言われています。
その後伸びたりリペアが必要になってきて、3-4週間で来店頂くと、気にならず過ごしやすいかなといった感じです。
一ヶ月を過ぎると少しずつスキマが空いてボリュームも無くなってきます。
一般的にはこのように言われてるマツエクの持ち。
ところが新規で来られて担当させて頂くお客さまにいらっしゃるパターンが、
「前のサロンが2週間でほとんどなくなった。」
という理由でサロンを変えて来られた方。
内心「えっ、たった2週間で?」と思いますがコチラ以上に驚いているのはお客さんですよね。
もちろん人によってまつげの持ちは全然違いますが、果たしてこの問題 アイデザイナーの技術とお客さんのお手入れ方法、どちらに原因があるのでしょう? 両方の立場からマツエクの持ちに関係する大切な事をご説明します。
そのエクステお客さんに合ってますか?
まずは技術者側のポイントから。
①お客さんのまつげの状態に合ったエクステの毛を選定できてるか?
お客さんが希望するエクステの長さが明らかに自まつげに対して長過ぎる。
希望の太さが自まつげに対して太すぎる。
こういった状態をちゃんと見極めれてますか?
基本的に、自まつげの長さの2倍以上のエクステはまつげに負担がかかりやすく、自まつげが抜ける原因になったり、方向が変わりやすくなるため美しい状態をキープすることが難しいです。 更に毛先に空間ができる為、まつげの先は密度がなく逆にボリューム感を損なう事すらあります。
そして太さは自まつげに合った太さが持ちが良いです。細すぎる毛に太いものをつけても、こちらも抜ける原因の一つ。更にはその太さの重みに耐えれず、まつげが下がってしまう事も。せっかく目を大きく見せようとマツエクを付けているのに、合わない太さの重みでまつげが下がってしまうと目が小さく見えてしまい逆効果です。
例えば他店から来られたお客さんが明らかに負担になるエクステが付いているときに、「自まつげの状態に対して負担になる可能性がある」という理由を説明して、細くしたり短くする提案はできてますか?
②グルー(接着剤)の量は的確か?
お客さまのまつげ状態や太さ、つけるエクステの太さに対してのグルーの量の違いでもエクステの持ちは変わります。
髪の毛のように、しっかり太くカラーが染まりにくい人や、乾燥してダメージを受けやすかったり。髪質が一人ずつ違うのと同じでまつげもお客さんによって毛質が違いますよね。
太くツヤのあるまつげの方に、少量すぎるグルーでマツエクをつけても取れやすいです。 細く乾燥してるまつげの方にグルーの量が多すぎてエクステを付けたとしても、切れ毛や抜け毛の原因になってしまいます。
持ちが悪いどころか自まつげごと抜けてしまうのでお客さんにとって良いことが全くありません。 これはもう感覚でしか操作できない技術ですが、みんな同じようにつけず一人ずつお客さんのまつげの太さをチェックして、毛毎にグルーの量を調節しましょう。
③プレケア(前処理)適当にしてませんか?
これ、簡単な工程のようで実は持ちとは切っても切り離せないほどとても重要な工程です。 前処理ではまつげの油分や汚れを除去します。
方法は、お湯を使ったり、前処理剤を使ったりクレンジングを使ったりサロン毎に色々あります。 私はまつげの下にコットンを敷き、綿棒に前処理剤をつけて根本、中間、毛先と言う流れで行います。 まつげが、太く、艶がありオイリーだなと感じる方は前処理剤で2回処理します。 油分をしっかり取り除く事が持ちに大きく関わります。
お化粧残りのある方も結局は油分が原因で持ちが悪くなる事になります。 根本に付いて残ってしまったマスカラ。アイシャドウのラメ。際に塗ったファンデーションの油分。
こういったものが残ったままだと、結局油分が残っているので施術中もグルーを弾いてしまい作業しずらいですし、早く取れる原因になります。 根本の細かいマスカラやアイライナーの残りはマイクロスティックやベビー綿棒などを使用して、しっかりと取り除きましょう。
④希望のデザインは今のまつげの状態に合ってますか?
デザインで目尻長めを希望される方、中央長め、全体的に同じ長さなど色々ですが、 お客さんの希望の長さはまつげの状態とマッチしてますか?
例えば目尻長めに付けたい方でも、中央が長く目尻が弱って短くなっている状態でご来店されても、希望通りに付けると目尻が一番取れやすくなってしまいます。
そんな方に、今のまつげの状態をちゃんと伝えてますか?状態に合ったデザインを提案してますか? この4つをまず気をつけて下さい。
そしてこの説明をお客さんにもしっかりすること。まつげの状態に合わないものを提案し、それでも希望通りにしてほしいという方に「持ちが悪い」と言われても、最初に説明していないと後々のトラブルになる事もあります。
グルーとエクステの組み合わせの相性、グルーの性質などても持ちは変わりますが、商品ではなく、技術者として私はこの上記の4つのポイントに気を使っていつも施術しています。
【まとめ】
- 持ちが悪い原因をちゃんとお伝えする事。
- そしてお客さんのまつげの状態に合ったエクステの提案をする事。
- まつげの太さ、つける毛の太さに合ったグルーの量を付ける事。
- 前処理をしっかりする事。
- デザインは今のまつげの生え方の状態に合ったものをおすすめする。
マツエクついてるのにこんな事してませんか?!
では技術者目線の持ちを良くする方法の後は、お客さんにホームケアで気をつけてほしいポイントです。
①こすらない
マツエクが取れる原因として深く関わっているのが、目元をこするということ。
これはクレンジングの際も同様です。 更に花粉症の時期や、目頭をこすりやすい方は付けるときに目頭を少し開けて付けるなど、こすって自まつげまで抜けてしまわないようにしましょう。
②クレンジング剤にも気をつける
使用するクレンジングにも注意しましょう。リキッド、ジェルタイプや泡タイプなど、力を加えなくてもメイクを落とせるタイプを使うことをおすすめします。
③長時間濡れた状態にしない
エクステの接着剤は長時間水につかっていると中に水分が浸透してしまい、その水分が蒸発する時に乾燥するので取れやすくなってしまいます。
サウナやホットヨガによく行く方などは特に湿度の高い場所に長時間居ることでエクステの持ちがより短くなります。
このように水との関係上濡れた状態続くと持ちにも影響が出て来てしまう為、気になる方は洗顔後はドライヤーの冷風を当ててまつげを乾かしてあげるといいです。
温風をかけてしまうとカール感が変わってしまったり、温度によっては毛先が縮れてしまうことがあるので気をつけましょう。
④とにかく触らない!!
マツエクの大敵は油分です。普段何気なくまつげを触ってしまう方もいますが、その指先、自然と油分がついています。更には前髪がまつげにかかりやすい方。流してる方の目のエクステの方が早く取れてしまうこともあります。
⑤マスカラは控える
エクステがついているときは、マスカラの使用は極力控えましょう。根本にマスカラが残ってしまうと、エクステが早く取れる原因になります。パーティーや撮影、リペアの前でボリューム感が足りない。などどうしてもマスカラを塗りたいときは、お湯で落とせるもの、繊維の入っていないもの、エクステ専用のモノなどを、中間〜毛先に付けるように。そしてクレンジングのときはこすらずそっと撫でるようにしてオフして下さい。
⑥美容液でケアをする
自まつげの育成のためにも、今あるエクステを乾燥させないためにも目元にしっかり栄養を入れて保湿する事も大切です。 健康なまつ毛のほうが、持ちは良くなります。普段のケアも欠かさないようにしましょう!! 以上6つのポイントがお客さんに普段から気をつけもらう事になります。
私達の常識をお客さんに説明できてますか?
そして最後に一番大切な事。
毛周期について。
アイデザイナーは理解している毛周期、お客さんに伝えれてますか?
まつ毛にも抜けるサイクルがあると言うことを知らない方もたくさんいます。
「右だけ取れるのが早かった」 毛周期なのか、右の方がまつげが弱っているからなのか…。
説明1つでもお客さんが不安にならず次の来店まで過ごして頂くことができます。
マツエクの持ちを良くする方法は、まずお客さんのまつ毛の状態を把握する事。
それに合った提案、技術をする事。
持ちを良くするためにお客さんに気をつけてもらいたいことをキチンと説明する事。
技術者とお客さん両方の意識でマツエクの持ちはグンっと上がります。
ぜひ長持ちのための参考にしてみてください。