今日でバンメトートというベトナムの田舎町を離れホーチミンに向かいます。
私がベトナムに来る前に聞いたことがあった地名はホーチミン、ハノイ、ダナン、ホイアンくらいでした。
今回何となく決めた町バンメトート。
ノリで決めた行先はバンメトートという街
今回私たちが来た町はバンメトートという街。
ベトナムの中では7番目くらいの都市らしい。
愛知くらいの感じ…?
どこに行こうかなと調べていると分かったことは、本来はコーヒーの町らしく、観光地は郊外に滝があったり像に乗れるところがあるようです。
でも結局あまり興味がなく観光はしませんでした。
初日は近くの湖に行ったり中心部に行ったり10キロくらい歩き回りクタクタでした。 牛が散歩するほどのんびりした町。
バイクや車の交通量は当然のごとく多いものの、時間の流れはどこかのんびりしている気がしました。 ベトナム全土なのかは謎ですが、お昼の13時〜16時は昼休みらしくその時間帯には町の動きがさらにゆっくりになります。
この時間帯に歩くと昼寝をしている人や開いているお店ではお酒を友達と飲むおじさんを見かけます。
出会った現地の人びと
この町に来てたくさんのベトナム人に出会いました。 それはカットしている時以外にも。 1日目は飲んでいると隣から何故か席を移ってきてくれた三人組のお兄さんたち。
ベトナム語を全く話せない私達と、英語も日本語も全く話せないお兄さん達。
会話にならない会話でお互い何を言ってるのかわかる瞬間が毎回「おぉ!!!」ってなりました。
今まで自分が一人で海外行ったときは、買い物に行って欲しいものがあっても通じないと諦めたり、共通言語が全くない人と飲むなんてことはありませんでした。
私にとってはこのお兄さん達が初めて。でも何か楽しかった。
私が知ってたベトナム語は「カムオーン(ありがとう)」「バー(3)」「ヨー!(乾杯)」の3つくらいでした。
このお兄さん達は「ホンダ」と「トーキョー」くらい。 それでもお互いお酒を楽しく飲めたんです。 自分の中で衝撃でした。
しかも何故か飲み代を俺たちが払う!と言ってくれて、、 何故私達にそこまでしてくれるのか分からなかったけどすごく幸せな気持ちになりました。
飲み代浮いたからではなく、人の気持ちが。
タイに行ったときのトゥクトゥクのおじさん、フィリピンで会ったテント暮らしののヘイゼル、そしてこのお兄さん達も。
初め不安な気持ちやや疑う気持ちも少し持ちながらそれでも最後には何故かすごく心が幸せになる反面キューッとなる何かがあります。
苦しいでもないし、悲しいでもないし、自分が不甲斐ないというか、私は人にこう接せれてるかとか、どういったらいいか分からない感情と自問自答が自分の中に生まれます。
そして2日目も。
このお兄さん達はバンメトート在住ではなくプレイクという街の出身。
学生で大学に通うためにバンメトートに来たようです。
ビアホイというベトナムのビールがピッチャー100円で飲めるビアガーデンに行った夜の事。 1番離れた席に座っていたのですが、店員さんにメニューをオーダーしに行ったときにお兄さんのテーブルにあるメニューを借りました。
その時にお兄さんが英語で「あなたは他の国の方ですか?」と話しかけてくれて、ぜひこちらにと誘ってくれたのです。
二人は全く英語が話せず、私の隣のお兄さんしか会話ができない状態。
自分のいる空間で、自分以外の人が理解できない言語で話してるときってなんか疎外感あるしポツン…てなった気しませんか?
このお兄さん達にそれを感じさせないようにしなければと思う反面、「外国人と話すのが初めてなんです」と少しドキドキしながら伝えてくれたお兄さんとも話したい。 言葉が通じる時からこそ楽しい人と戸惑う人がいる空間って難しいなと実感。だけどお兄さんがすごく頑張って通訳してくれてる姿が素敵でした。
すこしでもベトナム語を覚えて来るべきだったな、と後悔。 3日目の夜は宿で。
写真少し暗いけど。 この日は宿に帰ると、オーナーとお友達がロビーで飲んでいました。
一緒に飲まないか?と声をかけてくれ参加する事に。
ベトナムのワインという米を発酵させたアルコールにバナナを漬け込んだバナナワインを飲ませてくれました。
そしてバロットも…(笑) まさか再びバロットを食べることになるとは!!! 写真加工して載せておきます。
(バロットについて詳しく知りたい方はこちらを→【閲覧注意】フィリピン名物料理バロット。衝撃の食感とその味は?!)
おじさん達が好意でくれたので断るわけにはいかず…再び食べました。 流し込むワインが、キツイ!!!(泣)
1時間程おじさん達と過ごしていると一組のカップルが帰ってきて参加。 この日出会ったカップルはイタリア人の彼とロシア人の彼女。二人共旅先で出会い今一緒に旅をしているそうです。
イタリア人の彼は世界を回っている途中で、同い年という事もあり共通点もありすぐに打ち解けれました。 その会話の中で彼が言ったこと。「切ってもらいたいけど出来ないんだ」と。 子供のためにヘアドネーションする為に2年かけて髪を伸ばしている途中だそうです。
男性でヘアドネーションするという人に会ったのが初めてでした。
フィリピンで経済的に貧しい子供達に会った時から、何か子供と関わって旅していけないかなともやもやしている自分がいます。
この世に生まれてくる事が出来て生きている子供達。
もっと笑顔に関われたらなぁと。
昨日市場で髪を切った時にも20センチくらい切る女の子がいたのですが、見ていたおばさんが隣から「もったいない!」的なことを言っていました。
「あ、ドネーション用にするべきだったのかな」と反省してると「マニー!マニー!」と。売れるみたいでもったいないと言っていました。
髪に対する極端な2つの考えに遭遇した気がしました。w
それだけ大切なモノを扱ってるんだなと改めて実感。
と言うより何かを痛感した感じでした。
イタリア人の彼とは世界の何処かで会ったときにカットしようと。 ホントに世界のどこかで会えるんじゃないかな。そんな気がしてなりません。 この町にいる人も。また会えるんじゃないかな。
更に4日目。 この日何故か朝から旦那の機嫌が悪く、一人になりたい!と置き去りにされ市場にカットしに行くまで別行動することに。 中心部までタクシーで行ってベトナムコーヒーでも飲んでマッサージ行こっかなとか思ったのですが。
なんか以前まで興味あったことよりも、この田舎町を分けがわからんなりに歩いてみようと思いました。 まず壊れてしまったバリカンを購入する為に探し回りました。結局灯台下暗しで市場で売ってるんじゃないかと思い予想的中。
なんと120000₫≒590円 アタッチメントも切り替えなくていいので使いやすそうです。
何より充電器がちゃっちくて軽いのが最高です。
そしてその後は歩いて20分程の大学に行って見ることに。潜入しようと思いましたが入れず小道に逸れビアホイを発見。後で飲みに来ようと思いそのまま散歩を続けました。 2時間程炎天下の中歩いて疲れ、途中休憩 やっとベトナムコーヒーが飲めたっ♡
やっぱり深くて美味しい。グランデサイズがあったら持ち歩きたいくらいでした。
その後も散歩を続け、結局歩き疲れてお腹が空いたので市場の近くに食べに行くことに。 ついた初日に曲がった小道が気になり行ってみました。約束まで残り1時間。
入ると一組のグループが飲んでいました。こっちおいで!と手招きしてくれてます(笑)
あんま時間ないしなー…と思い笑顔でかわし一度別の席に着き、オーダーしたのですが、まだ、こっちおいで!と分けわからんベトナム語で手招きしてくれています。
またベトナム語しか話せない人達なのな…大丈夫かな…しかも一人だし…と思ったけど初日に会ったお兄さん達を思い出しました。ベトナム語しか通じなかったけど会えてよかった。楽しかった。言葉が通じなくても楽しい時間は共有できるということをあのお兄さん達から学びました。 行ってしまえ〜!!と思い参加。
4人のおじさんと、そのうちのおじさんの娘が一人。途中からおじさんの同級生が3人加わり、ベトナム人8人の中に1人。おじさんがずーっと何か話しかけてくれてました。娘さんもグーグル翻訳で調べて話しかけてくれます。
後から来た一人が英語が話せる人で途中から通訳してくれました。 おじさん達は酔っ払って楽しそうに「ヨー!ヨー!」と何度もビールを注いでくれます。 ベトナム語を教ええくれたり、娘さんとグーグル翻訳で会話したり、やっぱり参加してよかったと思いました。
おじさんに日本人珍しいのかと尋ねるとそうでもないって言ってたんだけど、何で誘ってくれたんだろうなぁと不思議でした。 市場に行く時間が迫っていたので詳細を話し通訳してもらい、お金を置いていこうとすると、ずっと手招きしてくれたおじさんが要らない。と。
「俺が誘ったんだから要らないんだよ」と。 私は楽しい思い出が出来ただけで十分だと思いしつこく渡しましたが、受け取ってくれず、私もこみ上げる気持ちが。
また人に良くしてもらってしまったな… もう行かなきゃな… じゅんくんも一緒にいてほしかったな… もっと気持ちを伝えたかったな… 普段から涙もろいのですが、色んな思いがこらえ切れず涙が出てきてしまいました…。
それ見ておじさんはこう言ってくれたそうです 「笑顔が素敵だったから誘ったんだよ!泣かないで!」と。
ありがとう… 一言じゃ複雑な感情を伝えきれないけど、
カムオーン
それしか言うことができず、市場へと向かいました。 カットした人達意外とこんなに毎日誰かに出会って色んなことを思い、何か胸に思いを抱えたまま過ごす。29年生きてきてもまだまだ新鮮な感情ってあって、きっとそれが続いていくんだろうなぁと思う。
市場に着くと、私達に手を降ってくれる人達が。初日は「なんだこの人達?!」と不思議そうに見つめていたおばちゃん達か手を降って迎えてくれます。 この日も同じ場所でカット。
数日間同じところに通う楽しさが分かりました。 そして嬉しかったのが、カットで出会った人も、街で出会った人も、フェイスブックに色々あげてくれてたこと。
いつかふと思い出してくれたらいいなぁ。 今、なんだかうまく表現できない感情があります。何かもやもやとしています。
いつどう答えが見つかるのかは分からないけど、旅してる間に何かが変わって来ています。
またホーチミンに行っても新しい人にたくさん出会えるとイイな。
市場で最初にあったお姉さん。ぱっと見怖かったんだけど、お姉さんがきっかけでこの市場でやるようになったようなもん。 笑顔がカワイイ。
やっぱり笑顔は人の心に響く何かがあるんだな。