マツエクの技術ってずーっと一人でしてると「みんなこういう時どうしてるんだろう?」って疑問がふと生まれるときがあります。 同じ職場だとみんなやり方が同じだったり、外部の講習にいってもなかなかそんな事を話す機会もなく…。 という事で今回企画してみたのが、【マツエク技術共有会】というもの。 運営しているサロカリのオンラインサロンの一つ【マツエクサロン】内にてメンバーに希望を募りお店で開催しました。
集まったメンバーはレベルがバラバラ
今回集まったメンバーは私を含め6人。実は見事に歴も働き方も違います。 ・清水さん→美容師とフリーランスでアイデザイナー。認定講師の資格も持ち、サロカリでもトレーナーとして登録してくれてます。
・瀬戸島さん→もうすぐ独立してマツエクサロンをオープンする経営者。清水さん共にベテランの歴
・かおりさん→お店でマツエクのメニューを始める為にモデルさんでトレーニング中 ・ひろみさん→昨年よりマツエクサロンにパートで週二回程勤務。
・森坂さん→昨年美容専門学校を卒業し、美容師アシスタント。マツエク未経験で始めたいと考えている
そして私
・ナオミ→現在フリーランスでマツエクのお客様施術し、未経験者への講習も実施。 と、ここまで全員レベルも働き方も違うメンバーが集まりました。
普通外部の技術講習は、
・レベルが一緒
・○○の技術を取得
・歴○年以上が対象 など分かれているのでありえない講習ですが、開催するまでなんの不安も全くありませんでした。 「これどうやってます?」 「これオススメですよ!」 そんな声がメンバーから飛び交うような“みんなでディスカッションしながら” を目的としていたのです。
スピードアップや様々な技術のコツ
今回元々頂いてた質問に基づき、実際モデルさんを施術していきます。
まずは
①アップテープ無しの場合の施術法
アンダーテープも技術者によってはアイパックを貼る人、ユウキバンで貼る人など様々。ちなみに私はスキナゲートと和紙テープで貼ります。 2通りの方法を実践。
モデルさんは元々まつげが上がり気味の方だったのでアップテープなしでも全然大丈夫でした。
お客様の中には、
・アップテープでシワがの跡がつくのが嫌
・二重整形してるから上瞼に負担をかけたくない
・アイシャドウが落ちるのが嫌
などの理由でアップテープを嫌がるお客様もいらっしゃったり、何より1番は
・滲みやすい
という理由で、アップテープなしの技術ができた方がより多くのお客様に対応できることになります。
実際下がり気味の方は難しいときもありますが、両手の小指で皮膚を少し上げながら施術したりします。
今回の講習では工程を進めながら担当をチェンジしていきます。
②プレケア方法
プレケアも意見が分かれます。前処理剤だけ使う派、クレンジング剤使う派、綿棒ではなくマイクロスティックを使う派など… ちなみに私は最後施術に入る前にツイザーをまつ毛の下に当てて、ほこりなどないかチェックします。
「それ何やってるんですか?」とメンバーの中では私しかしない工程だったみたいですが、意外とホコリ1つでも気付かず施術してしまうと後々引っかかったり絡んだりと時間を取れてしまうので、必ずチェックします。 私はVETUSのツイザーを使ってるので、この黒いツイザーをまつげの下にかざすとホコリチェックしやすく、施術後やオフ後の白化チェックにも使えます。
③エクステ施術
実際モデルさんにエクステをつけていきます。 この時1番みんなが話し合ったのが【どうやって施術のスピードを早くしているか?】ということ。 マツエクの施術において、持ち・仕上がりのキレイさに加え重要なのはスピードになってきます。 マツエクの施術スピードをアップさせるコツでメンバーから出たのは、
・グルーリングを使う
・毛を掻き分けてからエクステを取り、グルーにつけてまつげにつける。
・シートの毛を一発でとる。
・シートの横に和紙テープを逆面で貼り、方向を整えるのに使う。
・タイマーを置きタイムを常に意識する。
などの意見が飛び交ってました。
私自身マツエクの仕事を始め1番最初の職場では、
・新規オフあり100本2時間
・リペアケア、仕上がり80-100本1時間半 の枠で予約を取るお店だったのですが、あるときお客様に「他の店はもっと早いから1時間で100本つけてほしい」と言われます。初めは「へ??無理でしょ?」とか思ってたのですが、なんだか悔しくなり自分で早くつけるために試行錯誤を始めました。自分が1番時間がかかっていたのがエクステを挟んでから方向を定める時間。なのでシートの毛をつけたい場所によって角度を変え一発でつかみ、付けるように努力しました。
しかしその後違う職場で働くことになりぶち当たった壁は再びタイム。 次は新規オフあり120本1時間の枠だったのです。しかもつけ放題MAX200本を2時間でアップしないといけないのです。前の職場の半分の時間です。しかもシートではなくバラタイプのエクステ。
付け方を変えることは出来ないし、とにかく意識して、つける。ワゴンの上の道具の配置や自分の体の位置など、物理的な面で色々試してみました。 講習会でも意見が出ていたようにマツエクを早くつけるコツは、
・タイムの意識
・使用する道具、道具を置く位置を変えてみる
・毛を取る、グルーをつける、掻き分けなどを一発でできるようにする
という当たり前のことしかありません。やみくもにとにかく早くつけて…なんて施術をしても、結局絡みや合体があればお客様のリピートにはつながりません。
当たり前の事を意識する。
そして時には他の人の施術してる姿を見たり、他の人に自分の施術してる姿を見てもらうことも、ついてしまった悪い癖や別の視点からのアドバイスになると思います。
私もマツエクを5年していますが、実際グルーリングを使用して施術しているのを見るのは初めてでした。 やっぱり早い!!
講習後早速購入!!でも角度が難しい〜!!泣
ですがウィッグで角度のコツをつかんで大丈夫になったらお客様の施術にも使おうと思っています。まだまだ勉強になる事も、他の人のやり方で「パクりたい!」と思える事などもありました。 今回は私と瀬戸島さんと清水さんで交代し一人のモデルさんを施術。
かおりさんやひろみさんは仕上がったエクステを実際ツイザーで掻き分けて見てもらったり。 普段営業では勉強できないことや疑問に思ってる事も少しは解消してもらえたのではないでしょうか…?実際モデルさんでの施術しながらだったので思っていた以上に参加者で会話が弾みました。
施術が終わってからはみんなでマツエクの写真を撮るときどうしてるかを意見交換しました。
フリーになってから同業者と話す事がなくなった
実際私は今フリーランスでアイデザイナーをしています。元々の職場も関西だったため、フリーランスになってからは技術の事を話せる相手がいませんでした。同僚がいないと、ちょっと疑問に思ったことを誰かとすぐに話せる環境にありません。 わざわざ以前の職場の先輩に連絡するのも…と思ってしまいます。
自分一人でやっていくという事は、自分の技術に責任と自信をもたなければいけません。でも他の人のやり方を受け入れたり、刺激を受けたりすることも大事だと思います。私の持論ですが、変なプライドはないほうが成長できると思っています。
講習の後は行けるメンバーで飲みに行ったのですが、全員初対面とは思えないくらい打ち解けていました…(笑)
フリーランスでも、独立してオーナーになっても、技術や情報を共有できる仲間でいたいと思います。そして雇用されて疑問を持ってる人も気軽に参加できるコミュニティになればと思っています。
次回はマツエクサロンにおけるクレーム対応の講習を開催します。
マツエクサロンに興味がある方はこちらのサロカリのホームページを是非ご覧下さい★
マツエクの雇用形態ごとのお給料情報についてはこちらのブログをどうぞ