先日懐かしい友達に会ってきました。
メンバーは、私がカナダでワーホリしていたときに出会った元同僚。
ともみさん、ゆなさん、ゆみかちゃん、ありささん、私を含め5人が日本人。うち2人は今もカナダに住んでいて、2人が一時帰国したのをきっかけにみんなで集まりました。
もう1人、エリカはカナディアン。現在日本でビザを取得して働いています。
東京で再会したときにみんなと話していて色々感じたことがあったのでブログに書くことにしました。
カナダで美容師は稼げる仕事
まず美容師がカナダでどんな位置づけなのか?
と言うことですが、カナダで私が感じたのは“稼げる仕事”ということでした。
私の働いていたお店はスタイリストは個人事業主のような感じで、歩合制+チップでした。チップはアシスタントやレセプションと割合があってシェアすることになりますが、お客さんが直接渡してくれたものは自分のものになります。
アシスタントに入ってシャンプーをして気に入ってもらえたら帰り際に20ドルもらったりなんてことも。
アシスタントは時給制ですが、ちゃんと仕事してると、お客さんに評価してもえるチャンスがあります。
そしてスタイリストは12月の繁忙期なんて半月で300ドル稼いだりも…
お金の面だけでなく、もちろん時間の使い方も違います。
基本的に日本のサロンと違うのは自分の仕事は自分出するということ。
他のスタイリストが手が空いているからと言って、他のスタイリストに助けを求めることもなければ、手伝わなかったからといって変な空気が流れることもありませんでした。
私の働いてた店舗はスタッフが15人くらいいて、日本は5人程いました。
他のスタイリストが忙しくて手伝ってあげてるのはやはり日本人…気質なんだろうなぁと思いました。
時間の面でもお金の面でも違いますが、美容師ってもっと地位の高い職業なんだなと思いました。夢があるな…と。
サロンのディレクタースタイリストは、中国系のカナディアンですが日本人の彼女がいて、私が一緒に働いていたときはその彼女と結婚するという時期でした。
そのときそのスタイリストが話てたことがあまりにも印象的で忘れられません。
「日本では美容師と結婚するって言ったら親は心配するって本当?」と…
確かにそうだなと思いながらも聞いてると、
「彼女が今日本の親に僕と結婚するということを伝えに帰ったけど、カナダの美容師がどのくらい稼いでるかちゃんと伝えてきてって言ったよ〜(笑)医者くらい」
さすがに医者は盛りすぎだろ!
と思ったのですが、そのくらい自信を持って美容師ということを自慢してこいと言ったという話。「すごいな」と圧巻でした。
お店自体の単価もある程度は左右すると思いますが、海外で美容師の収入は日本の倍以上あります。
日本の美容室で違和感を感じる事
先日美容師コミュニティサロカリ内でセミナーをしてくれたエリカ
ブログにもちらっと書きましたが、日本に来て美容室で違和感を感じる事がやっぱり色々あるそうです。
カラーのお客さんを掛け持ちすることや、美容学校を卒業したのに就職してから何年も下積みを積まなければいけない事、バケーションがなかったり休みが少ないのに給料が悪いこと。
日本では当たり前のことも彼女からすると「なんで?!」と疑問でしかないようです。
そして、それが当たり前の日本人でも一度海外に出ると戻ってきたときに違和感を感じます。
「休みがない」「給料悪いよね」と…。
ワーホリというビザは大体の国が滞在許可されな期間がが終わるとその国を出なければいけません。
実際私は渡航したのが27歳のときで、その時はぼんやりと人生設計は、
31歳までワーホリで行ける国で海外で過ごして、ワークビザもらえるようにトライしようとか…32歳になっても独り身だったら海外青年協力隊に行こうとか考えていました。
今回再会したメンバーはエリカを除き、全員がワーホリ期間中に出会った仲間。みんな期限がありました。
ワーホリ後美容師がワークビザをもらうには…
トロントの店舗違いのサロンで働いていたこの5人。(全員日本人)
私はワーホリ期間を数カ月残し帰国しました。
ゆみかちゃんはアシスタントで働いていて、帰国後スタイリストを目指して現在モデルレッスン中。スタイリストになったらまた海外に行く夢を持っています。
ありささんは撮影の技術を学ぶため、表参道のサロンで働きながらシューティングとサロンワーク。サロンではほとんど外国人のお客様を担当するそうです。
そしてゆなさんとともみさん。
二人はカナダに居続けると決め、ワーホリの期間が終わった後にはワークビザを取得して現在もトロントのサロンで働かれています。
このワークビザですが、トライして必ずもらえるものでもありません。周りで取得した美容師さんも数人見ましたが、取得できず日本に帰る美容師さんも何人もいました。
ワークビザを取得して滞在し続けるためには、ビザを発行してくれるサロンで働く必要があります。もしくは働いているサロンのオーナーに発行してもう必要があります。
カナダにも美容師はいっぱいいるので、日本人である美容師がカナダでワークを発行してもらうのは容易な事ではありません。そして申請するのにもお金がかかります。英語IELTSのスコアも取る必要があります。
働きながらかなり努力しなければいけません。
だから二人からワークビザを取得できたと聞いたときに、すっごい大変だったんだろうなぁと思いました。
実際めっちゃしんどかったそうです。前一緒に働いていたサロンではワークが降りない為、サロンを変えたり休みの日は英語の学校に通ったり…
海外に居続けるのって簡単じゃないな…私があのまま居続けてたらどうなっていたんだろう。とふと考えるの時もあります。同じようにワーホリで海外にきて、でも帰る道を選ばざるを得なかった仲間もここに2人。
ありささんとゆみかちゃんはカナダの滞在を希望してましたが、今は日本で仕事をしています。二人共目標があって、今は日本で出来ることをしている準備期間。
そして一方でカナダ人でカナダのサロンで人気スタイリストにも関わらず、日本で勉強したい事があると日本に来たエリカ。
エリカはカナダではスタッフにレッスンをしてくれる先生でした。
彼女は今は日本でシューティングで忙しいスケジュールの中、休みの日にマツエクを習いに来ています。
今度は私が先生になりました。
カナダに帰ったらサロンでマツエクをしたいそうです。
エリカとはカナダにいた時はあんまり話すタイミングがなく、ダウンタウンのトップスタイリストで雲の上のような存在でした。
ですが今では高円寺で立ち飲み屋に行くようにもなりました(笑)
またこうしてみんなで集まって話していると、海外に行くことの簡単さ、滞在し続ける難しさ、帰国してからの苦しみや楽しみ。
いろんな思いが交差していました。
お互いの事をリスペクトし合える関係で、女子が集まると恋愛の話にもなるし、ほんとに濃〜い一日でした。
みんなこんな長い付き合いになると思ってなかった!
ワーホリビザで海外に行くと必ずビザ切れるときが来ます。その後ワークビザ取得を目指すなら、初めに勤めるサロン選びが重要になります。運が良ければ、前例がないサロンでもオーナーに発行してもらえる事もありますが、協力的なオーナーに出会えないと難しいです。
海外のサロンは美容師は稼げますが、行って働きっぱなしで期間を終えて帰って来て元の生活に戻るなら出稼ぎみたいなもんです。
帰ってきた時どうしたいのか、帰りたくないならそうるすためにどう動くのかを考えておかないと結局元の生活に戻ります。
カナダはワーホリが切れてもビザ延長する為の期間、ビザ待ちみたいなステータスで滞在もできますが、延びるだけでワークが降りなければ帰国しなければいけません。
カレッジに通えば、通った期間分の滞在ビザがもらえて働けますが、カレッジに行くのもお金がかかります。
カナダに滞在する方法を周りに聞いたり自分で調べたりもしましたが、やっぱり海外に居続けるのにビザを取得するのは簡単なことじゃないです。
今後海外に行きたい美容師さん増えていくと思いますが、そのまま滞在を狙う方は国のビザの制度や発行してもらえる可能性などを考慮して渡航先を選んでもいいかもしれません。
私もまた海外に行こうとしている一人なので、情報収集をそろそろしていこうと思います…。
何はともあれ、ビザを取得したゆなさんとともみさん、おめでとうございます!
そして刺激的な仲間ができたのもワーホリに行って得たものでした。
次はホントにトロントで集まりたいな。
海外に居続けるということについて考えさせられた一日のお話でした。