最近、昔のブログの記事を読んだり追記したりしているのですが、その中でお店がオープンし頃に書いたブログの内容で気になった事があったのでいろいろと調べてみることにしました。
日本のパスポート所有率は23%
そのブログの内容は、友達に誘われてとある旅関係のイベントの周年パーティーに行ったという内容のものでした。
まぁ旅関係の会社なので「海外に行こう」というオススメをしている会社なのですが、その時に代表の方がスピーチしていて初めて知ったのが日本人のパスポートの所有率。 なんと23% 4人に1人が所持しているという統計結果があるそうです。 これって多いと思いますか? 私の個人的な意見としては少ない!!という印象でした。
ということを記した記事を見ていると、その時感じた以上にいろいろ気になったので調べてみました。
平成29年度の外務省旅券データを見てみると、パスポートの発行数は約400万冊。
平成27年より増加傾向にあるようで前年比5.7%増だそうです。
そのうち30歳未満の発行数が42.8%を占め、男女比では女性が51.9%を占め、特に20代においては女性が57%を占めるそうです。女性の方が海外に興味があったり旅行に行く人が多いみたいですね。 私もそのうちの一人でした。
初めてパスポートを取得したのは19歳の時の海外一人旅。 イギリスとフランスへ行きました。
ちなみに日本と同じ島国のイギリスの国民のパスポート所有率はなんと70%!!多い!!
G7と呼ばれる先進国の中では日本はパスポート所有率は最下位。
LCCが飛ぶようになり、携帯電話が発達し翻訳機能も使え、主要スポットにはWifiがあり、こんなにも海外に行きやすくなった今でも、まだ国民の23%しかパスポートを所有していないのです。
そして所持が23%ということはそれを使っている人はもっと低いパーセンテージということになります。
日本のパスポートは世界ランキング1位
これはニュースなどでも流れることもありご存知の方も多いのではないのでしょうか?
❝パスポートランキング❞などと報道されているものは、イギリスのコンサルタント会社ヘンリーアンドパートナーズがビザ規制指数による海外渡航自由度指数を統計したランキングのことです。
世界には195ヵ国もの国が存在し、 なんと日本のパスポートは180ヵ国 の国にVISAなしで入国することができます。(2018年版)
日本は堂々の1位です。
そのパスポートを所有している国の国民が入国しても問題をおこす可能性が低いであろうという❝信用度❞が入国を認める判断基準になります。
つまりビザ規制指数はその国の国際的地位が示されるようなものなのです。
その他、観光に来てもらうことで得られる経済効果やビジネスにおける利便性が考慮されるようです。
そして日本と並びシンガーポールも同点1位。
昨年1位のドイツは179ヵ国で2位に。
フランス・スペイン・イタリア・デンマーク・フィンランド・スウェーデン・韓国が178ヵ国で3位。 アジア圏内では中国は74位で64カ国。
中国人の観光に行く様子や現地でたくさんのお金を落とす行動からすると経済的には良くても、社会的には中国という国や中国人に対する信用は世界ではまだ低いという評価なのでしょうか。
北朝鮮は95位(40ヵ国)
掲載されていた最下位はアフガニスタンが105位で24ヵ国。
東南アジアを旅していたときに感じた事
日本で命を受け、生まれながらに最強のパスポートを持っている日本国民。
ですが生活する国民は毎日窮屈な電車に乗り通勤し、どこか細かいルールが多い国民性。
自由度が高いのにも関わらず、有休消化率は2年連続世界最下位です。
私は日本という国がどこか好きになれません。
こんなにもキレイで安くて便利で安全な国はないでしょう。
でも私の場合は“無い物ねだり”です。
モノで溢れかえっている、便利すぎる暮らしがいつしか窮屈に、退屈に感じるようになりました。
初めて海外に行ったときから、違う土地で暮らすことに興味を持ち、人生で2度トライ。そして今年3度目のトライをする予定です。
“新しい土地で右も左も分からない状態から生きることを再スタートする”
私はその感覚が好きです。だからいろんな国に住んでみたいと思います。
そして、19歳の時から海外旅行が好きになり、今までで21カ国を訪れました。
昨年は半年間、日本と東南アジア半々の生活をしていました。その時カンボジアに行ったときにシェムリアップでとある孤児院にいきました。
孤児院でボランティアをしている日本人のスタッフさんが言っていた事が印象的で今でも覚えています。
「来年孤児院の子を日本に招待したいんだけど、カンボジア人が日本に行くのってとても手続きがとても大変なんだよね。」 とおっしゃっていました。
今回このパスポートの事について色々調べているときにふの思い出したこの言葉。
どのくらい大変なんだろ…?
カンボジアを例に挙げると、まずカンボジア人はパスポート以外に
- 役職、給与額及び休暇期間が記載された雇用主からの在職証明書
- 渡航費用支弁能力を証する資料(申請者が渡航費用を負担する場合)
- 滞在予定表(観光の場合)
- ファミリーブック(戸籍謄本のようなもの)
- 査証手数料 100,000リエル(約2600円前後)
が必要になるそうです。
そして受け入れ先の日本側では
- 招へい理由書
- 滞在予定表(日本到着便から出発便までの一日ごと)
- パスポートコピー
- 身元保証書
- 身元保証人に係わる総所得が記載されている書類
- 納税証明書
カンボジア人を受け入れる日本人もこれだけの書類を用意しないといけないそうです。
日本人もカンボジアに行く際はVISAが必要ですが、空港で30ドル払えば簡単にスタンプがもらえました。何なら写真がなくても2ドル追加で払えばOKみたいな緩さです。
滞在場所もホテルをとっていなかったので適当に存在しそうなホテルの名前を書きました。
2つの国の間でもここまでの差があります。
日本国民が自由を求めて旅に出る先の大概の国は、 日本に来るのにVISAが必要だったり、提出書類が必要だったり。
更に日本人があまり良い印象を持っていない中国。これだけ日本に来ている中国人も、訪日するのにはビザが必要になります。
日本に来る際は中国の旅行会社を通じてビザの申請が必要で、その際は日本の旅行会社が保証人として書類を発行します。
個人で親戚や友達を訪問したり、そこに宿泊する際は日本に滞在している人が招へいにんとして書類を発行する必要があります。
日本国民に生まれただけで私達は180もの国に自由に行けるのです。 「旅に行こうぜ」とか「海外行ったら人生変わるよ!」なんて言うつもりは1ミリもありませんが、日本に対して
自由がない国!
と思ってる人は、生まれながらのその権利を使って1歩外に出たら何か変わるかもしれません。
2020年オリンピックが日本で開催されるから…と英会話を勉強することに時間とお金を使う人もたくさんいるかと思います。
が、それも大事なことだとは思いますが、そのお金と時間を海外に行く事に使うのも1つの方法ではないでしょうか…。
自分が海外に行って何か肌で感じること。
それを日本に来た外国人にどう体験してもらうか、何を伝えるか。
同じ経験をした方が日本に来た外国人には喜んでもらえる事をできるのではないでしょうか…。
なんて事を昔のブログから考えてみました。
私もまだまだ行きたい国がいっぱいあります。
そろそろどこか行きたいな…