妊娠中のマツエクの5つのリスクとサロンがお断りする理由

妊婦 マツエク まつ毛のこと

先日リピーターのお客様から久しぶりにマツエクのお問い合わせがあり、日程をご相談していたのですが、最後にこんな質問をされました。

「妊娠しましたがマツエクは大丈夫ですか?」 と。

今回はそのお客様に説明したことを書いていきます。

皮膚に直接つけないマツエクがなぜ妊娠中はよくないといわれているのでしょうか…?

妊婦 マツエク

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妊娠中の場合マツエクの施術をお断りされるのはなぜ?

美容室で働いていた時は、妊娠中は“カラーは頭皮に直接付けると皮膚から吸収して胎児に良くない”などの理由から根元を空けてカラー剤を塗ったりしていましたが、妊娠中のお客様をお断りすることはありませんでした。

皮膚に直接つける訳ではないマツエクですが、サロンによっては妊娠中のお客様はお断りするサロンもあります。

私が妊娠中のお客様に説明するリスクの説明は5つです。

1.ホルモンバランスの影響

妊娠中は女性ホルモンのバランスの影響で、髪やまつげが抜けやすくなると言われています。 産後が抜けやすい、と思っている方も多いですが実は妊娠中からそういった症状が出る方もいらっしゃいます。

細く弱った毛にエクステをつけると、エクステが負担になり地まつ毛ごと毛が抜け落ちてしまう可能性も考えられます。

普段太いものを着けていた方は、太さをひとつ細いものにするなど変更することをおすすめします。

2.アレルギーの影響 

ホルモンバランスの影響でのリスクは他にも。

妊娠中はホルモンバランスの乱れにより気分が変わることが多かったりもします。

ホルモンバランスの乱れにより皮膚も敏感になります。いつもは大丈夫な人でもアレルギーが起こる可能性もゼロとは言い切れません。

その為、アレルギーの発症が一番起こると怖いリスクになります。

3.接着剤の影響

マツエクの施術に使用する接着剤(グルー)についてですが、直接皮膚につくことはありません。 ですが施術の際にごくわずかながらガスが揮発しています。

そのガスとは【ホルムアルデヒド】というものになります。この【ホルムアルデヒド】という単語は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

新築の家などで起こるシックハウス症候群はこのホルムアルデヒドが原因と言われています。 マツエクのグルーからの発生量は僅かですが、妊娠中のお母さんへの影響などは実験が出来ないため影響に関するデータなどはありません。

 

4.長時間仰向けの体勢での施術

マツエクの施術は約1時間~2時間ほどかかります。

施術中はじっと仰向けの施術になります。妊婦さんによって感じ方は様々だと思いますが、仰向けで寝ることにより、お腹が張りやすかったり腰痛を感じやすくなる方も多いようです。

また、施術途中にお手洗いに行くとなるとさらに施術時間が延びてしまうのでその面でも負担が増えます。

 

以上4つの理由からサロンによっては妊娠中のお客様の施術をお断りすることがあるようです。

5つ目は個人的に妊婦さんにお伝えしている項目になります。

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1か月後にメンテナンス施術に来店できるか?

妊婦さんにお伝えする5つ目の項目は、1ヶ月後に来店することが出来るか?ということです。

5.メンテナンスの時期の過ごし方

マツエクをずっと着けている方はご存知かと思いますが、 施術後3〜4週間経つと

  • 自まつ毛と一緒にエクステが伸びてくる
  • 方向がかわる
  • 接着剤が劣化して根本が浮いてくる
  • 毛の周期により自然に抜ける

などの理由から、隙間が気になったりボリュームが薄くなり付け足しなどのメンテナンスが必要になります。

メンテナンスに行けないと目元はどうなる?

メンテナンスに行けなければマツエクが全て自然に取れるまでは、少しずつエクステが取れたり抜けてきて隙間が気になる状態や、エクステが伸びてきて数本すごく長く感じる毛がちらほらあるという状態で過ごす事になります。

この状態を我慢できる方は良いですが、普段エクステを定期的にしている人からすると結構耐え難い期間になるかと思います。

特に妊婦さんの場合は、 徐々に体制がキツくなってきてメンテナンスに行けない、 出産に備えて臨月につけたけど、出産後サロンに行けなくる などの事が想像できます。

一ヶ月後まつ毛がどんな状態になるかを想像しておいたほうがいいかもしれませんね。

特にメンテナンスしなければ約1か月~2カ月の間にマツエクは自まつげの周期と一緒に抜けてなくなります。

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まとめ

妊娠中にマツエクするリスクは、

  1. ホルモンバランスの関係でいつもよりまつ毛が抜けるのが早くなる可能性がある
  2. 皮膚が敏感になっているのでアレルギーが起こる可能性がある
  3. 接着剤から出るガスの胎児への影響が明確ではない
  4. 妊娠16週以降は仰向けで長時間寝ないほうがいいと言われている
  5. マツエクを付けてメンテナンスできなければ抜けるのを待つしかない

という5つになります。

アイデザイナーとして働いていて、以前予約を頂いたお客様がいざお会いしてみると妊婦さんだったという経験があります。

全てご説明して、それでもつけてほしい!ということだったので施術しましたが、仰向けの大勢がきついということで、横を向いての施術になりました。 これって施術する方もかなりキツイです。さらに「早く仕上げなきゃ」という思いもあるのでやはり妊娠中のマツエクは妊婦さん側も、施術者側も負担が大きいです。

施術者側の意見を正直に言うと… ガスに関してはデータが何にもないので確実なことは言えません。ただ、お客さんより何百倍もの揮発ガスを吸ってるアイデザイナーも妊娠しても仕事を続けている人はたくさんいますし、元気な赤ちゃんを産んでいます。

やはりお客様も態勢の面でつらそうな方が多いので妊娠中期や後期になってお腹が張ったり、仰向けがしんどいときは控えた方がいいのでは‥と思います。

出産後のお客さんのマツエクを担当する事も多いのですが、やはり同年代のお客様と比べると、細く弱っているまつげの方のほうが多いです。

初めは太さや長さは控えめにつけることをおすすめし、徐々に回復してくると、太いのを混ぜたり一ミリ長くしたり。

半年後くらいには皆さんしっかりしたまつげに戻る方がほとんどです。 ずっとマツエクをつけたいた方はなかなか最初の方は物足りなく感じるかと思いますが、妊娠中数カ月の間がんばって我慢して、美容液が入っているマスカラを塗ったりしてケアしながら過ごすのも一つの方法です!

妊娠中のマツエクは❝つけてはいけない❞というルールはありませんが、 妊婦さんをお断りしているサロンが多いのは、妊婦さんと胎児の安全の為なのです。

妊娠中でもマツエクがしたい!という方は来店前にサロンに受け入れてもらえるか確認して、無理してまで施術しないようにしてください。

最近は出産前や妊娠中にマツエクよりもまつ毛パーマを選ぶ方も多いですね。

まつ毛パーマはマツエクのように4週間たったころ、隙間が気になる・伸びてきた毛が気になるということが起こりにくいので、比較的過ごしやすいというお声を聞きます。

マツエクとパーマの比較について参考記事をどうぞ。

なかなかサロンでは細かく説明されずにお断りされた方も、どんなリスクがあるか知っていただけたでしょうか??

ストレスを感じやすい方はなるべくいつもと違うことはせずにいることをおすすめします。

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